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- 池袋校
思いがけないプレゼント
中央高等学院で出会った全ての生徒に対して忘れられない思い出が一つ一つあります。
どれもかけがえのないものであり、ここに載せる生徒の思い出を選ぶのに大変苦労しました。生徒と先生の距離が近いので、生徒たちが成長していく姿を目の当たりにできる機会がたくさんありました。卒業してもちょくちょく顔を出して、今は頑張っているという姿をみせてくれるので卒業してからも成長が見れて教師冥利につきます。
今回はついこの間送り出した生徒T子との思い出を書こうと思います。
T子とはじめて出会ったとき、なんて表情のない生徒なんだろうと正直驚きました。彼女の目は見ているようで何にも見ていないようなそんな目をしていたと思います。
口癖は「べつに。」「どうでもいい。」「つかれた。」
家でひきこもり、下界のすべてのことに興味を失ってしまっている彼女に私はいろんな話をしました。彼女が本当は何に興味があって将来どうしたいのか。最初は口癖しかいわなかった彼女も少しずつ心を開き、何がしたいのかを考えはじめました。
そのためにはまずは卒業をしなくてはなりません。彼女はひきこもり、課題もやっていなかったため、このままでは卒業も危うい状態でした。
彼女と私は約束をしました。課題を進めること。きちんと学校に来ること。必ず休むときは連絡をすること。彼女が約束を守れないときはかなり厳しく怒ってしまったこともありました。彼女は自分を見つめ、変えていきました。
そんな彼女も卒業を迎えることになりました。彼女は音楽と美術を並行してやっていくことを選びました。いわゆるダブルスクールです。
卒業してしばらくたった4月のある日のこと、彼女がひょっこり学校にやってきました―私にプレゼントと手紙を持って。彼女がくれたプレゼントは彼女が描いた卒業式の時につけたコサージュの精密デッサンでした。一生懸命描いたのがよくわかるとても素晴らしい作品でした。手紙には彼女が充実した毎日を送っているということやお礼の言葉が述べられていました。
「先生に出会えてよかった」この言葉を支えに教師という職業をしている気がします。
少しでも何かしらの影響を与えることができたのならこれほどうれしいことはありません。生徒たちが卒業して巣立っていく度に自分も成長させてもらい、今も新たな気持ちで新入生たちと向かい合っています。
























