GREEN ROAD BLOG

「無国籍問題」について学びました

こんにちは、中央高等学院です。

先日、「無国籍問題」について学ぶ授業が行われました。

無国籍とは、簡単にいうと出生した子どもが国に届け出をしないまま成長してしまうことです。届け出をせずにいると、国によって違いますが、学校に行くことができなかったりちゃんとした仕事につけなかったり、日常生活にさまざまな不利益が生じます。

親の怠慢によって起こるだけではなく、移民や難民など、政治的・宗教的な理由で無国籍になってしまう場合もあります。

講師をしていただいたのは、アノテーションサポート株式会社の河内将弘さん。アノテーションサポートはAIが機械学習する際に必要なデータを作成して企業に提供している会社です。

河内さんはアメリカのForbs社が毎年選定している『Forbes 30 Under 30 Asia 2023』に選ばれたこともある方です。

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この賞は、世界にポジティブな変化をもたらし、イノベーションを推進しているアジア太平洋地域の30歳未満の若手起業家やアーティスト、アスリートらをとり上げるもので、テクノロジーや金融、ヘルスケア、アート、エンタメおよびスポーツなどの10部門からそれぞれ30名の受賞者を選出しています。

河内さんは、大学時代にボランティア活動で訪れたマレーシアで、無国籍の少年に出会ったことがきっかけで、無国籍問題を解決したいと思うようになったそうです。

この時出会った無国籍児の親はフィリピンからの不法滞在者で、不法滞在中に出産したため子どもが無国籍になってしまったそうです。

この親は、母国のフィリピンで仕事がないためマレーシアに働きに来ているうちに不法滞在者になってしまいましたが、「フィリピンに仕事があれば母国に帰って子育てしたい」と考えていました。

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そこで河内さんは、「自分が起業して、フィリピンで働けるような場所を提供し、フィリピンで子育てして貰えばいい」と考え、そしてそれを数年後に実現させした。

今では、8人の子どもたちが国籍を取得し、母国で生活しているそうです。親たちは、アノテーションサポートのスタッフとしてフィリピンにいながら仕事をしています。

サラッと「実現させました」と書いてしまいましたが、その実行力はホントにすごいです。なかなか真似できるものではありません。

中央高等学院の生徒の中にはボランティアや福祉に興味がある生徒はたくさんいます。河内さんのお話を聞いて、ポジティブな影響を受けてくれると嬉しく思います。

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