先輩からの メッセージ
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中央高等学院に入学したきっかけ、経緯は何ですか。
小学生の頃から不登校気味で、その流れで中1はほとんど登校できませんでした。いったんは再起して頑張ったのですが、やっぱり中3でも調子を崩してしまい、中学校の3年間で全体の1/3程度しか、登校できてなかったと思います。登校できなくなった理由としては、相手の気持ちや周りの気持ち、自分の気持ちなど、いろんなことを考え過ぎる性格なので、そこで疲れてしまい、調子を崩してしまったのかなと考えてます。
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いくつか見学した中で、中央高等学院に決めた理由はなんですか?
精神的に疲れたり体調が悪くなったりしても、3年間で高校を卒業できる学校を希望していました。学校に毎日通える、自分がずっといたいと思える場所、そういった目線でいくつかの高校を見学し、その中でこの中央高等学院の生徒や先生方の雰囲気が一番自分に合うなと感じました。
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入学後は、どれくらいのペースで登校してましたか?
中3の最後のほうで中学生コースに通い始め、高1で入学してからは、ほぼ毎日登校できるようになりました。
急に登校できるようになった理由としては、授業開始が10時からなのと、授業の時間割が最大でも1日に4限しかないということが、自分にとっては大きかったです。やっぱり朝から通学したり、5限、6限の時間割だと午後には疲れてしまったりしたので、負担が少なく、自分のペースで通い続けることができたのがよかったです。
友だちに関しても、やっぱりお互いに似ている境遇の人たちなので、すぐに分かり合えるというか、触れていい部分、触れてはいけない部分というのをそれぞれに理解し合えてる環境だったので、すぐに仲良くなれました。 -
スクーリングや修学旅行には参加しましたか?
最初のスクーリングが入学してすぐの6月頃だったんですけど、何も苦はなく参加できました。顔見知り程度だった人たちともそのスクーリングを通して、より深い友だちになれましたね。修学旅行にも参加しました。
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高校に入学してから、勉強はどのように進めて行きましたか?
中学校で不登校だったりする人がほとんどだったので、高校に入学した時点では特に学力に差はないんですね、そこから授業に出席したり、レポートを提出したり、大学入試コースを選択しようという人は、多分全日制高校に通っている生徒と同等の学力が身につけられたと思います。
勉強に興味が湧いてからは、先生に質問しに行ったり、授業中に聞いたりはしましたが、先生の方からも話しかけてくれたり、質問を振ってくださったりと、こちらから質問しやすい環境を作ってくれる先生がいたので、もっと勉強を頑張ろうという意識につながったのではないかと考えています。 -
大学受験には、どのように取り組みましたか?
大学進学を真剣に考え出したのは高1年の冬か、高2の始め頃です。それまでは、自分は大学には進学できない、専門学校に行くものと考えていたんですが、中央高等学院では大学に進学する方も多いので、意外と自分も受験できるんじゃないかと思い、一般での大学受験を考えていました。でも、夏休みに受けた夏期講習でAO対策の説明があって、自分の学力に不安があったため、AO入試や推薦を検討し始めて、すぐに志望校や公募推薦の準備を始めました。
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志望の大学や学部、入試方式などはどのように決めましたか?
急に一般受験から推薦入試に切り替えたので時間がなく、とにかくその夏休みを使っていろいろな大学を見学したり、インターネットで情報収集をして、東京都市大学の公募推薦に決めました。
自分は車をはじめ、機械系全般が好きなんですが、その中で特にスピーカー、イヤホンなどの音の世界に興味がありました。ちょうどその頃に、各社の最先端技術や最新の商品などを集めた「音展」が東京国際フォーラムで開催されていて、その会場で出会ったのが、富士フイルムの「ファイ」という電気音響変換フィルムというものなんです。それが今、大学の研究室で進められている「シンセティックジェットポンプ」の研究に使えるんじゃないか……と、他の人とかぶらない内容の志望理由書をつくることができたと考えています。 -
入学試験に向けて、どんな準備をしましたか?
第1志望の決定が締め切りの3カ月前ぐらいだったので、非常に短期間の間で志望理由書などを作成し、発表できる段階に仕上げないといけなかったんです。
短時間ながらも適切な志望理由書を作れたのは、自分がいろんな物事やニュースに関心を持っていたり、偶然訪れた展示会の経験から大学に入学してから取り組みたい研究につなげるなど、日頃の経験を活かすことができたからだと思います。 -
面接はどのように行われましたか。
面接はオンラインだったのですが、実際に大学に行き、別の教室にいる教授の方々とパソコンで話すという非接触の環境で行いました。
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大学受験に関して、学校からどんなサポートがありましたか?
入試の準備では、先生方に面接の練習をしてもらいました。面接の対策シートはあるものの、内容をとっさに答えるというのはまた違いますし、鋭い角度の質問に対応できる練習を何度も行っていたので、とても役に立ったと感じてます。
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高3からはコロナの影響で登校できない状況でしたが、どのように過ごしていましたか?
授業は、完全オンラインではなく、登校する人数を絞ったりして、登校できる日を設けてもらうなどの対応をしていただきました。
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動画授業を視聴した感想を教えてください。
動画授業の長所は、分からないところがあったら、戻して何度でも見ることができるところですね。特に物理などは、図で解説されても理解できないことがありますが、動画授業では時間をかけて自分で理解できるまで考えたりできました。そういうところは、動画授業だからこそ可能になったことなので、よかったと思ってます。
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大学生活はどうですか。
大学生活はとても楽しく、充実しています。
コロナの影響で昨年に感染者数が増加した時は、授業が完全リモート対応になることはありましたが、後期の9月からは対面授業が始まりまして、全体の6割ほどの日数で出席できていますし、簡易的な実験なども始まっています。 -
入学を検討している方や後輩たちにアドバイスをお願いします。
私は中高一貫校に在籍していたのですが、中3の夏頃に当時の担任から「そろそろ通信制高校などの進学も考えたほうがいいんじゃない?」と言われても、それまでの環境を捨ててまで外部受験をするという決断はなかなかできませんでした。さらに、いわゆる通信制高校の偏ったイメージなどもあったりして、すごく迷ったりしていました。でも実際に入学してみたら、自分に与えられた時間を自分の意思で自由に動ける時間がとても増えましたし、自由な時間を自分の興味があるものに使って、志望大学を決めるきっかけになった展示会にも訪れることができたりしました。
「自分が本当にやりたいことは何だろう?」ということにじっくりと向き合える時間が必要な人、自分に向き合うということを考えて悩んでる人は、全日制高校に進学するよりも、通信制高校などの余裕がある環境のほうが、今後のためになるのではないかとも思います。