先輩からの メッセージ

八木 優吏亜さんYURIA YAGI 大学入試コース

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  • 中央高等学院に入学したきっかけ、経緯は何ですか。

    私の妹が中央高等学院に転入することになったので、同じタイミングで私も一緒に大学入試コースに入学したことがきっかけです。
    私は両親ともに日本人で日本生まれなのですが、アメリカンスクールの幼稚園に通い、海外文化の影響が強い環境の中で育ちました。日本語があまり得意ではない状態で日本の小学校に6年間通いましたが、やはり合わなくて。中学受験も乗り気ではなかったので「それなら留学したい」と両親に言って、中学からは一人でフィリピン留学をしました。でもコロナの影響を受けて昨年3月に帰国し、帰国生入試での大学進学を考えていたんですけど、どうすればいいのかもわからないし、昨年の6~7月頃にちょうど妹がこの学校に転校することになったので、私も一緒に入ることにしたんです。

  • フィリピン留学時のことを教えてください。

    当時は日本の中学に進学して変化のない毎日を過ごすのではなく、ちょっと変わったことしたいなと思っていて、それなら留学してはっちゃけたほうが楽しいかなと思ってフィリピンに行きました。
    フィリピンでの生活は、最初はホームステイ、最後の2年は一人暮らしをしていました。フィリピンでは大学付属高校の医学部に進学していて、エスカレーターで大学も医学部に進んでいたんです。大学入学した時期にコロナの影響を受け始めて、大学は登校せずにずっとZoomで授業を受けていました。日本に帰国した時点ではまだフィリピンの大学に在籍していましたが、日本の大学への進学を決めてからはフィリピンの大学は辞めました。

  • 中央高等学院に入学してから、どの程度のペースで登校していましたか。

    入学してすぐはまだフィリピンの大学と両立していたのであまり登校はできなかったんですけど、中央高等学院の先生から出された課題をこなしたり、教科書で日本語の勉強をしたりしてました。

  • 大学受験には、どのように取り組みましたか?

    私の経歴上から国語が苦手科目だったので、まず数学と英語で受験できる帰国子女枠の大学を探しました。ただ推薦入試の帰国子女枠は決まるのが早くて、7月から受験可能な大学を探すとなると本当に遅くて、その時期から受験できる大学がかなり少なかったんです。その中で広島大学の総合科学部は、小論文と面接だったので志望しました。それから総合科学部というのは、理系と文系にまたがる文理融合学部なのですが、特に私は将来のことややりたいことがまだ決まっていなくて、これから自分のやりたいことを探したいと思っていたのでいいなと思いました。
    私は人前で話すことにも慣れていたので特に緊張もしなかったですし、面接練習はせずに入試に挑みました。

  • 受験に関して学校からどんなサポートがありましたか?

    日本の大学受験のことはまったくわからないので、学校選びの相談に乗ってもらえてとても助かりました。特に中央高等学院には広島大学の元教授という先生がいたので、その先生には広島大学のことをいろいろと教えてもらいました。
    それから化学も生物もすべて英語でしか覚えておらず、例えば「CO2」は日本語で何と言うかわからない、そういう状態だったので、大学の講義に出てくるような専門用語や漢字などを勉強しました。ですので、一般的な大学受験の勉強とはちょっと違う、特殊な勉強をしていましたね。

  • 面接はどのような内容でしたか?

    面接では、「なぜこの大学を志望しましたか?」とか「入学したらどんなことを勉強したいですか?」など一般的な質問に加えて、英語の先生と英語で会話をして終わりました。あと、総合科学部は3つの教育領域があるのですが、その中で何がやりたいか?などの質問もありました。英語での質問は、私がフィリピンでダバオ市というところにいたので、その都市について聞かれましたね、

  • 以前の大学から学部を変更した理由やきっかけなどがあれば、教えてください。

    私が幼少期に「医者になりたい」と言っていたので、両親はその夢が叶うようにいろいろとしてくれていたんですけど、子どもの頃の夢って変わるじゃないですか。成長するにつれて自分ではもう医者になりたいと思ってないんだけど、でも両親は私がずっと医者になりたいんだと思っていたんです。もしフィリピンにいたら、私はそのまま医者になっていたかもしれないですけど、日本に戻って来たから自分が本当にやりたいことを探そうと思って学部を変えました。

  • 中央高等学院に入学して良かったと思うところはありますか?

    日本の大学は慶応とか本当に有名なところしか知らなかったので、中央高等学院に入学していなかったら、たぶん広島大学について知ることもなく、受験することはなかったと思います。先生から広島大学を紹介されて、私自身ものんびりしていていいなと思いましたし、自分の合いそうな進学先を見つけることができて良かったと思います。進学した大学で、自分のやりたいことを見つけられるよう、頑張りたいです。