先輩からの メッセージ
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中央高等学院に入学するきっかけは?
中学のときの先生はとても厳しく、常に「こうしなさい」「ああしなさい」と怒鳴っていました。自分が怒られたわけでもないのに、怒られたように感じてしまうほど、いつもピリピリしていて、「私たち生徒を認めてくれない」という不信感がありました。それがイヤで、一年生の2学期がはじまるころから学校を休みがちになり、二・三年生ではほとんど行けなくなりました。
そんなときに、私の支えになったのは保健室の先生で、「教室に入れなかったら、いつでも保健室においで」と言ってくれました。次第に、「将来はこの先生のようなカウンセラーになって、辛い想いをしている人たちの力になりたい」と思うようになりました。
それで、心理学を学ぼうと大学進学を考えたのですが、そのためには高校を卒業しなくてはなりません。不登校で昼夜逆転気味の生活をしている私が学校に通えるのか、勉強を全くしていないのに授業についていけるのか。不安な気持ちの中で、「私に通える高校はどこだろう」と高校探しをはじめました。 -
中央高等学院に入学を決めた理由は?
中央高等学院を見学したのは、中二の5月のことです。先生がとても優しく私を迎えてくれて、生徒と同じ目線で話をしてくれるから、とても親近感がわきました。「この学校の先生なら、私の味方をしてくれるのではないか」。そう思えたので、まずは中学生コースから通い始めることにしました。
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入学をする時にどんな不安がありましたか?
友達ができるか不安でした。
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その不安は入学してみてどうでしたか?
中学生コースに行くと、校長先生が「すぐに友達ができるから安心して」と言ってくれました。内心、「そんなことないだろう」と半信半疑だったけれど、ほんとうにすぐに友達ができて嬉しかったです。
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入学してみて、中央高等学院はどうですか?
まだ、ときどき遅刻や欠席をしてしまうことはあるけれど、登校したときは必ず、どの先生も「おはよう」と声を掛けてくれるので行きやすいし、「明日はちゃんと学校に行こう」と思えます。
勉強も中学の復習から、それも基礎の基礎からやっているのですが、どんなに簡単なところでもわからなければ丁寧に教えてくれるので、何も不安はなくなりました。 -
この学校に入ってみて、自分自身の変化に気づくことはありますか?
この学校に通いはじめ、「自分は変わった」とすごく思います。以前は「不登校=悪いこと」というイメージがあったので、私自身も不登校の自分がイヤだったし、それを人に知られるのもイヤでした。
だけど今は、不登校だったことも平気で言えます。それは、「不登校=悪いというわけではない。それでも頑張っていたことはあるし、これから頑張ればいい」と、前向きに考えることができるようになったからです。
その経験があったから、親とよく話すようにもなり、むしろ良かったと今では思います。自分のことも真剣に考えるようになって、将来の目標もできました。
父も母も、私の変化をすごく喜んでくれています。「自分の性格を隠すことなく、ありのままで過ごしている。本来の明るさが戻って良かった」と言ってくれています。 -
これからの学校生活でやりたいことは何ですか?
これからは、カウンセラーになるために勉強にも励みたいし、アルバイトをしたり、友達とたくさん話をして充実した毎日を送りたい気持ちでいっぱいです。
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今、この学校への入学を検討している方へメッセージを送るとしたら?
私が不登校経験者として言えるのは、「不登校であっても、自分を嫌いにならないでほしい」ということ。自分を嫌いになると何もかもがイヤになってしまうので、「こんな自分でもいいじゃん!」と、せめて自分だけは認めてあげてほしいと思う。そうすると、気持ちもラクになって、新しい友達や将来の目標を見つけることもでき、それがまた少しずつ変わるきっかけになると思います。