先生

得意な科目は社会や国語、苦手な科目は数学や英語…にもかかわらず工業高校に進学、理系の道に進んでしまうというまさかの高校時代でした。案の定、自分に理系は向いていませんでした（悲）。それでも悲しみに暮れながらさっぱり分からぬ授業に多少強引に食らいついて、赤点スレスレの点数を行ったり来たりしていたのですが、ある時数学の定期考査で4点（一応ですが、100点満点です）を取ってしまった時に思いました。「もう無理だ、やめよう」って。そうして理系大学への進学を諦め、海外へ留学する道へと進んだ中村だったのでした。～第一部・完～

思えば一度も中学校が楽しかったと思った記憶はなく…。そして高校生の時も何になりたいかなんてさっぱり見当もついていませんでしたね。18年という短い年月では将来の夢だとか、何をして働いているかなど不透明なのは当然で、自分もそのクチでした。ただし、あえて言うなら親が教員をやっていて、その背中を見て育ったこと、そして自分も今までの学校生活が悔いの多いものだったこと、自分が育ってきた学校よりも良い環境をこれからの生徒達には与えてあげたい、というちょっとした野望が先生になった理由と説明できるかなと思います。

「全ての子どもが安心して生きる力を身に着けられるような場を作る」 学校というのは安心できる場所であってほしいなっていうのが自分の理想です。誰しもできるかどうか分からないことをするのは恐ろしいものです。例えば誰かに話しかけて相手にされなかったらどうしよう…という不安、成績に大きくかかわるテストで全然点数が取れなかったらどうしよう…という不安など、運動会など行事で失敗してしまったらどうしようという不安など…。学校というのは思いのほか恐ろしい場所のようですね。理念といえるほど大層な考えではないですが、学校で起こる不安の数々をそのままにしておくのはそういうのなんかイヤだなって思うので、この言葉を教育理念として代えさせていただきます。

誰でも得手不得手があって、できることとできないことがあります。今学校に行けなくて困っているあなたへ。できることから始めましょう。できることを続けて、そして高校３年間でできることが増えたらもう素晴らしいと思います。中央高等学院ならそれを叶えられる場所だと思います。教職員一同、あなたの可能性を信じています。